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2006年12月 8日 (金)

女子美大付属と国立音大附属

◆世の中は音大生や美大生の生活を綴る「のだめカンタービレ」や「ハチミツとクローバー」が大人気。マンガの話ではあるが、マンガやアニメは今や世界的に注目されている日本の文化である。そして文化である限り、時代の要請がその背景にある。それは何だろう。

◆欧米の産業界では、21世紀の産業はクリエイティブ・クラスやデザイナー(コンセプト創造や企画提案も含めて)の時代だとされている。良し悪しはともかく、日本でも国際的な知的財産権に関する法的問題に対応せざるを得なくなっているのは、まさにそのような産業が入り込んでいるからだろう。インドから多くのシステムエンジニアがやってきていると言われているが、彼らはハードは日本人、ソフトは我々に任せてと言い放つほどである。日本社会には創造的リソースが山ほどあるのに、その重要性に日本人が気づかないのなら、BRICsで活躍する人材が活用しますよということ。

◆ところがクリエイティブな人材は、ハイコンセプトやテクノロジーに長けているだけではうまくいかない。繊細なハイタッチな感性が必要。これは日本人の強み(最近貧困化していると心配されているが)。

◆タレント、テクノロジー、ハイタッチ。最近では、学力の高い生徒が医学部に進む傾向が強いが、これは、学力面だけが強調されるが、実はハイタッチの部分が必要で、学力とハイタッチのバランスの良い生徒は医学部進学の傾向があると考えた方がよいのかもしれない。

◆それはともかく、このような学力(タレント、テクノロジー)とハイタッチの両側面を思い切り鍛える私立中高一貫校が存在する。それは女子美術大学付属中学校国立音楽大学附属中学校・高等学校。卒業生の進路は必ずしも女子美術大学、国立音楽大学ではないのである。

◆美術や音楽という芸術、つまりハイタッチな感性をベースに教科学習というアカデミックな側面も両立する学校なのである。ハイタッチな感性とは、自分と自分にかかわる物や自然や人や社会や宇宙の関係を包み込む感性である。ミクロとマクロのダイナミックなつながり、それぞれの小さな変化について五感で感じとる力である。その力が身につくと、今まで固定していたものが新たな展開をし始めるのに気づくのであり、それを表現する言語、絵、音、彫刻、ダンス・・・などをメディアとして新しい世界をデザインするのである。

◆女子美大付属や国立音大附属を、美術や音楽の専門的な中高一貫校だと思いこんでいた方は、認識を改める必要がある。そして、21世紀を生きぬく子供たちの新しい進路について考えたい人は、一度訪れてみてはいかがだろうか。(本間 勇人)

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受信: 2006年12月 8日 (金) 18時11分

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