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2007年1月21日 (日)

中村中は応募者が増える学校の1つの型

★昨日(1月20日)東京エリアの私立中学の出願が始まった。開始直前に中村中の梅沢先生から生徒1人ひとりを丁寧にもてなしたいという意気込みのメールを頂いたので、このブログで紹介(「中村中の最終学校説明会」)させてもらった。

★そして成功を祈っていたところ、夕刻、再び梅沢先生から初日の出願集計のお知らせをいただいた。応募者が増える私学の特徴をあらわしている典型例が理解でき、今後の学校選択に役立つので、その一部を紹介しよう。

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2/1 一般   75
    特待  142
2/2 一般  147
    特待  164
2/3 一般  201

初日から223名の方が出願という経験は今までありませんでした。 お一人お一人に「湯島天神の合格祈願えんぴつ」を差し上げて、 寒い中出願に来てくださった方々が少しでもホットになっていただけたらと願いました。堅い表情でいらした方も「湯島天神の合格祈願えんぴつです。一本お嬢様にお持ち帰りください」と声をかけると、和やかなお顔になってくださいました。

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★このような生徒と保護者に対するおもてなしの心と行いは、出願のときだけのことではなく、年間を通して生徒募集活動の際に行われてきた。このもてなしの持続が可能なのは、相手に対する目配りと高感度な共感性を備えていないとできない。もちろんこれは他者を愛する心につながる。このことは何を意味しているのかというと、中村中の教育精神が教職員1人ひとりに長い間染み渡ってきたことを意味する。(つまりこれから時代が要請すると言われている「ハイコンセプト」と「ハイタッチ」の実現!)

★中村中の教育精神は、フェニックス。しかしこのフェニックスの本当の意味はキリスト教の「復活」に通じるのである。これは麻布と同じような教育精神の表現の構造を持っている。麻布の氷上校長先生は、建学者江原素六の論語とキリスト教が染み付いた精神を宗教活動を通さずにいかに継承するかが、ミッション校でない麻布の背負った課題であると語られる。二兎を追わねばならない。優秀な生徒を育成する道と宗教性ベースの徳を身につけた生徒を育成する道の両方をと。

★中村中の深層に存在するカトリシズム。それは他者への奉仕である。これが「おもてなし」という表現で継承されている。そしてカトリック精神を望郷する表現が、「フェニックス」だったのではないか。ここは私の憶測にすぎないが、「復活」はキリスト教文化の重要なテーマ。もっと永劫回帰はアジアの宗教のテーマでもあるが。

★ともあれ、応募者が増える学校の典型例のポイントは、二兎を追うということであり、ミッションスクールでなくても、人間教育の背景に宗教的素養を有している学校ということではないだろうか。私はそのような学校を、「クリエイティブスクール」と呼んでいる。クリエイティブである3つの条件は、Talent, Technology, Tolerance。タレントとトレランス(寛容)がまさに宗教的素養であり、テクノロジーが近代を象徴する言葉。

★私学と官学の違いは、ここではっきりする。宗教的素養ある近代化路線なのか宗教的素養なき近代化路線なのかということ。グローバルな世界を生き抜くには、宗教的素養は重要なはずであるが・・・。中村中の生徒募集の成功の背景は、実はこのような込み入った文脈がある。このような文脈を自覚している学校かどうかが「クリエイティブスクール」であるか否かの試金石でもあろう。

※参照「中村学園を通して女子私立中高一貫校を考える(6)

※参照「私立中高一貫校がグローバル・スタンダードを内包している理由」    (本間 勇人)

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