女子カトリック学校の原点
女子カトリック学校に訪れるとルルドの聖母マリアに出会うが、そのルルドの泉に女子カトリック学校の原点がある。
湘南白百合や東京純心の正門を通って、受付まで歩いていくとその途中でルルドの聖母マリアに出会う。函嶺白百合の場合は校舎の中心にルルドの聖母マリアとベルナデッタが現れる。
1858年2月、村の14歳の少女ベルナデッタ・スビルーが郊外のマッサビエルの洞窟のそばで薪拾いをしていると、聖母マリアが現れ、ご自分を「無原罪の御宿り」であると名乗ったという。そして、洞窟から湧き出るルルドの泉は様々な病気を治すなどの奇跡を起こしたといわれている。以後この話がヨーロッパ中に広がり巡礼の場所となった。
この奇跡の出来事を記憶するためにルルドの聖母マリアが、各学校で設置されているのだろうか。もちろん、それもあるだろうが、他に最も大事なことがある。東京純心の高橋正先生によると、
「聖書の中で、聖母マリアは前面に現れてはきません。しかし、世の人々が困っているときや悩んでいるとき、目立たないところで、大きな支えとなっていたはずです。
キリストが人類の救いのために十字架にかけられたときも、その悲しみは誰よりも深かったと思いますが、その分イエスの苦しみを一心に受け入れたでしょう。
ですから、生徒たちが苦しいことに直面したり世界の痛みを感じたとき、聖母マリアだったら、どのように思い感じ受け入れたであろうかを考えるしるしとしてルルドの聖母マリアはあるのではないでしょうか。」
女子カトリック学校では、目には見えない聖母マリアの働きかけを考え思い、他者のために仕える自分のクオリティを豊かにしていく人間教育を実践している。その原点が、ルルドの聖母マリア像なのである。
[初出:NettyLandかわら版11月号]
(本間 勇人)
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