星城中学校~私立中高一貫校の星
◆2年前から「センター模試」は本格的に全国で実施するようになった。関東・関西・四国・九州には日能研があるので、すでに展開していたが、名古屋は一部実施であった。
◆しかし、名古屋は埼玉と同じくらい私立中高一貫受験生がいるので、本格的に実施展開をするようになった。そのおかげで、名古屋の私立中高一貫校の先生方のお話をお聞きする機会も増えた。
◆名古屋駅から電車で20分のところに、星城中という私立学校がある。理事長の名前が石田正城だから、まさに石田学園(学校法人名古屋石田学園だから当たり前ではあるが)。同学園の創設者は、石田鏇徳(せんとく)先生。今の理事長はそのご子息で、二代目。
◆二代目というのは、創立の精神を引き継ぐのが難しいというのが世の習いだとよく言われるが、それがまったく違うのである。むしろ引き継ぎさらに発展させている。不易流行のモデル校なのであった。
◆内観法、スポーツ、芸術、国際教育(中国とオーストラリア)、学力というあらゆる教育環境をバランスよく整えているのである。入学してくる生徒は知性と感性において偏差値50以上(模擬試験の偏差値とは若干違いがある。もちろん学力的には偏差値50以上)の生徒ばかり。したがって、中学の在籍数は88名と少人数。
◆しかし、これは欧米のプレップスクールやパブリックスクールでは当たり前の数。石田理事長の見識は広くて深い。海外の教育事情も詳細に知っているし、何といっても驚いたのは、東京の私立学校について、大変詳しいのである。
◆日本女子、中村のような器楽合奏、共立女子のような美術教育、世田谷学園や藤嶺藤沢のように「道」を追究するチャンスなどが、総合的に組み立てられている。そして成功しているのである。そうそう、あのソフトボールの馬淵智子選手も石田学園出身。
◆石田理事長に成功の秘訣は何かと聞いてみた。すると「建学の精神を、教職員と生徒に浸透させる努力。それ以外にないですね。」と即答された。
◆たしかに、学校説明会は、司会からプレゼン、運営まで有志生徒22名によって行われた。先生方は必要に応じて、司会の生徒に呼ばれ、プレゼンする。先生の特徴をつかんで紹介しながらの演出には驚いた。八雲学園の生徒によるイングリッシュ・パフォーマンスもインパクトがあるが、それに匹敵する衝撃が走った。
◆生徒たちも、自分たちの学校の説明をするが、それは慶應普通部が合同説明会のときに見せた生徒の紹介に似ていた。星城中のブレイン三根先生は、オーストラリアの研修に生徒といっしょにいくというので、たいへんですねと聞くと、「いやぁ、生徒が英語ができるから、僕は付いていくだけだよ」と微笑みながら語られた。
◆ものごとを斜めに見る習性がある私でも、素直に理想郷があったと感嘆せずにはいられなかった。(本間 勇人)
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