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2007年2月21日 (水)

中学受験 わが子をつぶす親、伸ばす親

★「中学受験 わが子をつぶす親、伸ばす親」(NHK出版 2007年2月10日)が出版された。著者はあの安田理さん(安田教育研究所代表)。中等教育段階の学校情報、教育情報を収集・分析し、学校や保護者に対し教育コンサルティングをしている優良シンクタンクは2つある。安田教育研究所と森上教育研究所。安田さんと森上展安さん(「中学受験図鑑」ダイヤモンド社など著書多数)は、中高一貫校の存在意義を支える双璧である。

★その安田さんが、長年のコンサルティングや講演の経験をコンパクトに一冊の新書にまとめられたのが本書である。

★森上さんが戦略的な手法で情報を分析・収集するのに対し、安田さんは心理学的実存的手法で情報を分析・収集する。中学受験という1つの社会現象にかかわる各人の背景にある不安を読み取る手法。今回は特に親が抱く不安に着目し、その不安をいかに解消していくかで、強迫観念の殻を破り、結果的に自分の子供の才能を開花していくことになることを提唱している。

★親が不安を解消するために、安田さんは5つぐらいの視点でまとめられている。

(1)親が中学受験の実態としての情報を整理すること

(2)親が学校の情報を整理すること

(3)親が子どもとどうかかわるかの情報を整理すること

(4)親が子どもを知るための情報を整理すること

(5)親が自分自身の情報を整理すること

★(4)(5)の視点で書かれている「身を助けるのはオタク的部分」「新幹線よりも各駅停車で」というセクションなどは、安田さんご自身、講演の中でよく触れられるお話だが、何度聞いても読んでもいいお話だ。

★それから特集Ⅰ「300字の学校ガイド―首都圏・関西圏50校」という章がある。安田さんご自身は、ベストな学校というより、様々なタイプの学校を選んだと断っているが、安田さんの優しい目の中に入っていくる学校であることに違いはない。どういう学校が選択されているのか、ぜひ読んでみてはいかがだろうか。(本間 勇人)

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