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2007年2月13日 (火)

「夢を育てる」国本女子の受験チャンス

2007年首都圏入試も、やがて一段落という時期になった。しかし、まだすべての入試が終了したわけではない。

この2007年入試は、前年より5~7%受験生総数が増え、未曾有の受験規模になるだろうと早くから予想されていた。しかし結果は予想をも上回り、史上最高の受験率、受験規模になったという。詳しくは追って日能研から発表されるだろう。

その結果、1月初旬からスタートした首都圏入試の前半戦から、各地で前年よりも応募者を増やす学校(入試)が続出。1月10日からの埼玉入試、20日からの千葉入試と続くヤマ場のなかでは、やはり厳しさを感じさせる入試状況が多々見られる結果となった。

この状況は、2月入試にも波紋を広げ、難関校はもとより、難度的には中堅~中堅下位に位置する学校の応募者増と、それによるボーダーラインのレベルアップの一因となった。

そうしたなかで、希望する学校の合格を得た受験生は、本当に立派だったと思う。しかし、なかにはまだ、こうした厳しい入試状況が生まれたゆえに、まだ十分な合格を得られていない受験生もいる。あきらめないでほしいと思う。

日能研のホームページでは、「これから出願可能な学校」の一覧を随時更新してご紹介している。まだ受験可能なチャンスがあれば、お子さんのより良い進路を見出そうとしている保護者の方々に参考にしていただきたい。入試も終盤となったこの時期、限られた学校数ではあるが、最後の最後に、「私学の教育とはどのようなものか」をあらためて見つめ直し、公立学校と比較したときの価値を、再認識できる機会になるのではないかと思う。

かつて、中学受験時には偏差値的にも高い成績ではなかったが、ある都内の女子校に進学した生徒が、その私学で学び、6年後に上智大学にみごと現役で合格したことがあった。その私学のオープンスクールのお手伝いをしていたその生徒(当時高3)に、たまたま『進学レーダー(当時は『合格レーダー』)の取材で、6年間を振り返っての感想や、大学受験対策などの話を聞ける機会があった。

その生徒は、真っ直ぐな輝く目で、これまでの学校生活や学習のこと、進学先(大学)を選んだ理由などを語ってくれた。その様子がとても印象的で、「いつかわが子も、こんなふうに自分の夢を話せるように育ってくれるといいな」と思ったことが記憶に残っている。その学校が、東京・世田谷区の国本女子だった。首都圏の数多い私学のなかでは決して目立たなくても、こうして「夢を育ててくれる」、温かな私学があることを、当時あらためて実感した。

その国本女子は、実は昨春2006年春から、意欲的に学校改革を進めている。新カリキュラムの導入、学校6日制の導入、高校ではアドバンスコースと総合進学コースに分かれる新コース制の導入などだ。同校のホームページには、2013年度には、国公立大・難関私立大に卒業生の9割合格をめざすという進学目標さえ掲げている。

多くの私立中高は、そうした改革に際して、自校の理想や目標に向けて、ていねいに生徒を育てる過程では、①種をまき、②芽を出させ、③花を咲かせる、ところまで見据えて日々の教育に取り組む。それを実践する先生方は、種をまき、芽が出た段階ですでに、やがて咲く花の美しさを思い描くことができるに違いない。

しかし、受験生や保護者、受験関係者は、まだ「種」や「芽」の段階では、その学校の教育価値や将来性に気づかないことがある。やがて華やかな成果が出る(=花が咲く)と、その学校への注目度や人気が急激にアップする。

国本女子中・高の改革も、まだそうした「種」や「芽」の段階なのかもしれない。それゆえか学校も、広報・宣伝活動は(他校に比べて)控えめなように思える。しかし、そうした私学の教育に期待できることは実は大きい。

直前ではあるが、国本女子では、明日14日(水)に追加募集の入試が行われる。出願は明日でも8時半までは可能だ。関心のある方は、問い合わせてみてはどうだろうか。

また、東京文化は明後日15日(木)に、小野学園女子は17日(土)に、まだ受験できる機会がある。これらの私学も、それぞれの学校の「教育姿勢と将来性」に目を向けると、共感を覚えるご家庭も多いのではないかと思う。 (北 一成)

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