2008神奈川の男子校
★前回に引き続き、今度は男子校について、「全国中学入試センター」のスタッフに聞いてみた。まずは神奈川エリア。男子校はそう多くないが、どうだろう。
★「神奈川エリアの男子校は、もちろん志望生徒数の多い少ないはありますが、今の時期からどの男子校も一定の評価を得ていると思います。そうはいっても、650から700人のレンジに位置するのは浅野でダントツですね。」
★毎年浅野は、実際の入試で2300人ほど応募者を集めるのだから、日能研生の志望者が30%ぐらい占めるのは当然ということか。今年は日能研生は572人受験しているから、現時点ではそれよりも多い。1年間で併願作戦を詰めていく過程を経て、さらに多くなるのか減少していくのか、学校選択者の問題なのか学校の問題なのかその動向は要チェックだ。
★「浅野の次は、逗子開成、聖光学院中と続きますが、両校とも450人代です。もちろん、浅野同様に現段階では多いですよ。次に続くのは、350~400人のレンジに位置するサレジ学院、鎌倉学園中です。」
★いずれにしても現段階で、すでに多くの志望者がいる。ただ、鎌倉学園については、もっと志望者がいてもおかしくない。逗子開成の大学進学実績はたしかに近年飛躍しているが、鎌倉学園も十分に実績を出している。たしかに逗子開成は、幅広い学問に近い教育を実施し、それを様々な教育空間で表現しているが、鎌倉学園も建長寺という、宗教的価値、建造物としての価値、日本文化としての価値、道としての価値、世界思想としての価値、逗子開成の誇る日本庭園以上の夢窓疎石が作庭されたという庭園発想のある教育空間を持っている。日本の庭園が、19世紀末以降のヨーロッパの哲学、芸術、環境都市デザインに大きな影響を与えたのであるから、それを探究する建長寺学は、鎌倉学園以外ではどこもできないのだが・・・。
★「そういう難しい話は受験生の親や塾関係者には伝わりにくいのではないでしょうか。とにかく両校とも視野が広く奥行きのある教育をやっているというのはなんとなくわかるので、条件はいっしょですよ。あとは実績の違いではないですか」と反論されてしまった。
★そのなんとなくという質というか品質の違いが今後重要になってくるということを言いたかったのだ。つまり、実績ではそんなに差がない(今あっても6年後には縮まっているはず)。あとは質の違いという逆の発想なのである。
★「たしかに、藤嶺藤沢、横浜、武相も一定の評価を確立してきているなと感じますから、クオリティを大事にしている学校選択者が多くなったといえるかもしれません。が、実績も質もですよ」と。
★究極的にはそうなのだろうけれど、学校も選択者も質にこだわっていないと、教育の世界に入り込んでいるグローバリゼーションのリソースを活用できないという状況がやってくる。やがて・・・たぶん2009年あたりに、それが明らかになると思う。それに1つ言えることは、ここに挙げられた男子校は、学内改革の速度や新しいことを導入するときの決断の速度が速い。(本間 勇人)
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