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2007年3月31日 (土)

千葉高校併設型中高一貫教育校開設準備本格化

★3月13日、教員・教育関係者対象に、千葉高校併設型中高一貫教育校開設に向けて説明会があったようだ。

★県千葉といえば、毎年東京大学の合格者が20人以上出る。明治に創設され、旧制中学を経て、伝統を保っている「名門校」。その名門校が、併設型中高一貫校になるとあって、来春の千葉県の中学入試が盛り上がることは必至と見られている。

★入試の手続きなどについては、4月以降同校のホームページで公開されるというので、そちらを参照してもらうことにして、ポイントだけ並べてみよう。

①07年12月16日一次適性検査→募集定員の「6倍程度」(480人前後)に絞る。

※「6倍程度」といっているのは、たくさん集まるだろうと当局が予想しているから。30倍(2400人)を超えると、まずは抽選、そして6倍程度にとなる。一次の発表(07年12月25日)まで採点準備期間は8日間ある。一次の適性検査の内容は、すでに東京の公立中高一貫校の行われているような内容だと予想できるので、2400人規模だと採点ができる期間だといえる。

②08年1月12日二次適性検査「等」→80名を決定する。

※「等」というのは面接と報告書も評価対象となるということだろう。

③学びの特長→「協同的学び」と「スパイアラル学習」

④伝統を生かした人間力育成→「学びのリテラシー」「ゼミ」「プロジェクト」

※「学びのリテラシー」は適性検査Ⅱに相当するだろう。「ゼミ」「プロジェクト」は適性検査Ⅰに相当するのではないか。基本的に入試問題は学校の顔というセオリーは、名門校であればあるほど当てはまる。適性検査も例外ではない。

⑤異文化学習→中3時の「英語圏疑似体験」「海外異文化学習(希望者)」

※師範学校の流れが多少あるので、学芸大国際中等教育学校の動向が気になるところか。

⑥コンセプト→「君が伝統だ」「千葉から、日本でそして世界で活躍する心豊かな次代のリーダーに」

※問題はこの「伝統」だ。時間が長いというだけではなく、学校の文化資本を再生産するハビトゥスを持続可能にすることを求めているわけだから、その県千葉の文化資本なるものが何か明らかでなければならない。ここの特長が私立中高一貫校のハビトゥスと決定的に違う。それぞれの選択にはある程度覚悟が必要になってくるはず。東京では県千葉ほど影響力のある公立中高一貫校がまだ出現していないので、そこはあまり意識されないできた。

★伝統というかハビトゥスというか、そういうものが昭和秀英、渋谷幕張、東邦大東邦、市川とどのように違うのか、今後調べていく必要があるが、県千葉の意義は、富裕層の師弟以外にも、優秀生に門戸が開かれているということ、高校からのリベンジグループにも門戸が開かれているということである。

★そうそう、もし県千葉の中高一貫校が成功すれば、伝統は新たな伝統にシフトする可能性がある。いろいろな意味で最強の公立中高一貫校ができるということを示唆している。いずれにしても、千葉県の私立中高一貫校に対するダメージは意外とすごいものがあるだろう。千葉県の私学は県千葉が「設定教科」として位置付けている「学びのリテラシー」を超える学習プログラムを持っているところがない。「ゼミ」や「プロジェクト」はなんらかの形で持っているのだが、この「学びのリテラシー」という新しい脳科学の発想を取り入れたプログラムは、千葉の私学を揺るがす決め手となるだろう。

★麻布や開成、武蔵、海城、芝浦工大、聖光、栄光、JG、湘南白百合、東京純心、女子聖、春日部共栄、かえつ有明、白梅学園清修、宝仙理数インターなどがもっている生徒の知性感性のトータルな成長の決定力。東大合格は結果でありその先にある人生の道プログラム。千葉県の私学もそこにチャレンジするときが来た。(本間 勇人)

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