07中学入試の結果R4分析(5)
★前回の07中学入試の結果R4分析(4)のつづき。今度は「全国中学入試センター」のスタッフに、女子選択校で【表1】の③の領域(R4があがり、かつR4とR3の幅が縮小している領域)に入る学校を聞いた。まずは③の領域の中で結果R4が60を超えた中学入試は?
★「渋谷教育渋谷(2、公文国際学園(B、吉祥女子(3、市川(1です。渋渋は男子同様人気があるし、特に帰国生の多い雰囲気は女子には魅力でしょう。そういう意味では公文国際も同じようなことが言えると思います。」
★それはわかるような気がする。両方ともグローバルな学習観であることは間違いない。それは市川にも同じように言えると思うが。
★「そうですね。ただ、雰囲気のレベルで、渋渋ほど国際教育の積極的な活動はこれからだろうし、まだまだ本音の部分は東大志向だと思います。」
★吉祥女子は、今年は9人東大に合格したらしいけれど、東大志向というわけではない。このズレが魅力の1つなのだろう。
★「そうですね。芸術的な香りもあるし、それに海外研修も少しずつ積極的になっているようですよ。」
★しかし、それは教育の主軸ではないだろう。他の3校にはない日本文化をベースとした女子校の魅力をもっと豊かにしてくれるのを期待したい。渋渋、公文国際はグローバルな背景をベースにして日本文化を学ぶという感じ。この両者の違いが、学校選択者がいろいろ考えることにつながり、それが私立中高一貫校の文化を多元的、多層的に豊かにしていくことにつながる。みな同じでは、文化は衰退する。
★「市川はどうなんですか。どちらなのですか。」
★どちらでもないと思うけど。
★「ということは、ベースが日本文化でもグローバルでもないということですか?」
★そう思う。ベースは大学受験という進路指導ではないかな。その上に、あるいはその周りに、様々な教育活動が位置していると考えたほうがよいのではないだろうか。
★「学校文化としては、そのほうが最もわかりやすいし、シンプルな戦略だと思いますが、どうでしょう。」
★その評価は、学校選択者がすればよいのではないだろうか。なんでも「見える化」するのが好きな人と日本文化という奥ゆかしさが好きな人とグローバルな世界コミュニケーションが好きな人といろいろあっていいんじゃないかい。
★「ただし大学進学実績はある程度ないと・・・」
★それはそうなんだろうが、ある程度6年間の教育の質が高ければ、結果は自ずと出るので、そこはそうこだわるポイントではないと思う。ただ大学進学実績が爆発的に飛躍していない学校の場合、それはいずれ何とかなりそうだという期待を持てるかどうかの判断は、大事なポイントになると思う。(本間 勇人)
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