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2007年4月17日 (火)

東大合格者高校設置別割合推移から見えるコト

Photo_33 ★1971年生まれの東大出身の学者、東浩紀さん、北田暁大さんの現代評論というか日本文化論というか、要するにポストモダニズム的視点が今おもしろい。

★お2人とも中高一貫校出身。東さんは筑駒、北田さんは聖光。中学受験や中高一貫校時代の話も交えながら、評論を書かれるときがある。新しい≪言説≫で、というかきちんと社会学的に中学受験を捉える兆しがみえてきたのがおもしろい。

★図は大学紛争が下火になってからの東大合格者の高校設置別割合の推移。つまり東さんや北田さんが誕生した時代に重なっている。

★大きな物語、つまり国家や神、イデオロギーの支えを必要となくなった時代、ポストモダニズムの時代の生成背景の一風景である。国立高校在学生というのは同学年人口の0.3%もいない。にもかかわらず10%前後をキープし続けているというのは、ある意味日本社会は安泰なのかもしれない。

★公立の割合推移は進学重点校など公立の復権政策によって、最近は若干回復しているが、全体として減っていると考えてよい。これがポストモダニズムのフラット化した社会、経済優先社会の1つの傾向を表している。

★一方歴史的大転換時期に、私立は公立の東大合格者数を上回って、紆余曲折はあるが右肩上がり。教育理念という国家とは違うグローバルベーシスに基づいた教育の1つの現象である。

★もちろん、こんな単純にこの高校設置別合格者の占有率推移現象を割り切るわけにはいかないが、個人主義時代の象徴が公立の右肩下がりの現象であり、それを冷静に見て、日本国家の行方を舵とっているのが国立の微減。そのどちらでもない、近代化路線を歩みつづけている≪私学の系譜≫の存在が色濃く見えるのが、私学の右肩上がりのグラフ。最近はそれが揺らいでいるのがわかる。私学も迷っているのだろうか。(本間 勇人)

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