「まなびの会 コンパス2007」~洗足学園の国際化教育戦略(1)
★「まなびの会 コンパス2007」~受験生、ユニーク授業楽しむ(4)のつづき。今回のイベントの会場は、あの「のだめ」のロケの場所でもあった洗足学園。このイベントに参加した学校の先生方も、さすがに豊かな教育空間に驚いていた。また訪れていた保護者の方々に、「女子校ですよね」「共学校にはならないのかしら」と尋ねられた。もし男子校あるいは共学校なら、息子を通わせたいと。
★洗足学園と言えば、国際教育。ネイティブスピーカーの数も他校に比べはるかに多いし、イギリスやカナダ、そしてなんといってもアメリカの多彩な留学プログラムを開発している。TOEFLの導入もかなり早かった。また帰国生クラスの充実振りは、学内にグローバルスタンダードな知の影響を与えた。大学進学実績の飛躍への貢献度も高い。
★しかし、洗足学園の国際教育は、英語教育の一環として行われているだけなのではない。あくまでも国際化教育。あらゆる教科、あらゆる教育活動、イベントにおいて、グローバルスタンダードをベースに、価値観や方法論を教師が探究しつづけて、教育力の質のたゆまぬ向上を仕掛けていく教育こそ、洗足学園の国際(化)教育なのである。
★そしてその国際化は教育空間にも反映している。しばらく洗足学園の国際教育を意識した教育空間を見ていこう。まず校門から校舎を結ぶ抽象的な庭。コンテンポラリーアートな空間がつづく。庭は国際教育の1つの大事な空間だが、このアーティスティックなこだわりこそ国際的な感覚。
★テーマというかプロットタイプは「球体」。この立体図形を見る者は様々な連想をする。イマジネーションへのこだわり。これも1989年以降、世界の学びの中心的テーマ。水、地球、宇宙、和、心、静けさ、夢、きれいさび・・・。生徒たちは何を思い、この庭を毎日眺めているのだろう。
★また不思議な塀は何だろう。視界が遮られたり、開けたり・・・。世界にはときどき?限界や壁が立ちはだかる。人間関係や知性というものは、その限界を乗り越えるところにミッションが生まれる。限界が見えるとき、乗り越える可能性も同時に見える。この絶対矛盾自己同一。日本的な思 想だ。国際化教育戦略の基礎は日本の感性だったのである。
★敷き詰めてある石の模様を見ると、なんとそこは水面に変容しているではないか。枯山水のさらなる抽象化。庭は世界の生まれる原初的な場所というのは、世界の神話の共通点。洗足学園の国際化教育戦略は奥が深い。[本間 勇人 Gate of Honma Note ]
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