来春中学入試志望校動向[10]~07年7月センター模試データから
★来春中学入試志望校動向[9]~07年7月センター模試データからのつづき。全国中学入試センター提供データから、1月中の入試・女子選択校(女子校・共学校)を分析。7月のセンター模試の志望校登録者数30人以上の学校を抽出し、登録志望者の多い順に並べる。入試日がばらけているので、レンジ別で志望者数の多い順に比較しても有意味は得られないので、単純に多い順に並べるだけにとどめた。
★200名以上の志望者を集めている学校について、全国中学入試センター制作の「志望校調査集計レポート」から、そのコメントを紹介する。前年対比130%を超えた春日部共栄のコメントも。
浦和明の星→志望者総数14の増加だが、そのゾーンは55~60で168→196、60~65で175→193。勝負所の増加なので難化傾向。志望者の2/1志望校は御三家中心、2日は豊島岡が毎年定番。07年進学者の平均偏差値は60.0、合格者はそこからほぼ5ポイントも上がる。
淑徳与野→志望者数は、前年比微減(96.2%)。Aゾーンの志望者は減少し一見チャンスが広がったようにも見えるが、これは07年のR4が2ポイント上昇したため。レンジ別分布を見ると、偏差値50以上の各レンジで増加し、難化の気配。県外校の入試と重なった影響はいかに出るか。
春日部共栄→志望者数前年比①140%、②185%と大人気だが、いずれも偏差値40台の志望者が急増。今春東大合格3名を挙績。中高一貫生は現高2まで進級しており、地元東武伊勢崎線の志望者もさることながら、大宮方面など県内他地域の受験生も期待をもって注目している。
市川→幕張メッセ会場の入試は首都圏入試の風物詩。志望者総数で30名減となっているが、ポイント領域の偏差値55以上の志望者数は176→182へ増加。男女別定員でも合格最低点は毎年ほぼ同じ。07年の合格者平均偏差は61.2は過去最高値。毎年難度上昇中。
渋谷幕張→千葉の志望者の割合は53%→43%で受験生エリアの変化を如実に示している。07年入試でも初めて千葉の受験者数が過半数を割った。偏差値レンジ60以上の志望者比率は3年間で44%→45%→50%、遂に過半数を占める。平均偏差値60台目前、“首都圏の”難関校。
東邦大東邦→偏差値50~65ゾーンの志望者が軒を連ねている。07年入試実受験者は男女あわせて2367名で前年比203名増となったが倍率はほとんど変わらず、首都圏受験生流動化の影響を印象づけた。今回志望者も千葉58%(前年66%)。理数教育への期待は男女とも常に高位置。
国府台女子学院→志望者数は前年比でほぼ変わらず。志望者分布を見ると、全体に対するAゾーンの割合はほとんど変わらないものの、Cゾーン(特に偏差値45以上50未満の層)が増えているため平均偏差値はほとんど変わらないが、チャレンジ層には変わらず厳しい入試になりそうだ。
★コメントでは、女子の選択において、教育の質の競争が始まっているかどうかはわかりにくいが、表を眺めると少し見えてくる。男子においては栄東は高人気だが、女子においてはまずまず。この差異が男子と女子の選択視点の違いであると断言はできないが、考察のヒントにはなる。
★浦和明の星は、1月入試の豊島岡女子のポジショニングとして一般に理解されているが、学校当局としてはどうなのだろうか。カトリックとしての宗教性は伝わってくるが、それが教育プログラムとしてどうかかっわっているのかが見えない。教育プログラムは現世のの領域で、教育理念は信仰の領域だから、そこは割り切って学校経営をしていくということだろうか。それはそれでわかりやすいが、ノーブレス・オブリージはミッションだとは思うが・・・。伝えているが問題なのではなく、伝わるを大切にしたい。[本間 勇人 Gate of Honma Note ]
| 固定リンク

