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2007年9月23日 (日)

大学合格実績のよい男子22校の差異は何か?

07 ★9月のセンター模試(全国中学入試センター実施)受験生の志望校の傾向を見てきたが、その中で2007年の「東大・京大・早慶上智・ICU・MARCH合格者総数」の卒業生数に対する割合が80%超える男子校に絞って志望者数の傾向をみてみた。複数受験のある学校は一回目の志望者の前年比を使い、表のようにした。

★すると相関係数は-0.07で、大学合格実績と志望者数の増減の相関は全くない(相関係数を出すまでもく、表を見ればわかるが、念のため)という結果になった。このランクの大学に80%の生徒が受かる学校は、もはや大学合格実績の指標だけで選択されていないということだ。

★では、なぜこの22校の男子校で、このような差異がでてくるのか。

①隔年現象

②地理的条件

③選択者の偏差値に見合った学校を選択するという合理的・計算的選択判断

④受験相談などのフィルターの影響

⑤学費などの経済的条件

★いろいろ考えられるが、③は大きいかもしれない。これだけの男子校である。チャレンジしなくても6年後保証されるし、その間にブランド力も高まるという合理的で投機的な発想が、学校選択というゆるやかではあるが市場の原理が働くところでは、あるのだろう。

★⑤の学費については、高いか安いかという問題だけではない。助成金の額の問題もある。学費が安くても、助成金が少なければ、その学校が教育にかけられる経済パワーはそれほど大きくない。倹約・節約という経済環境と質実剛健という教育環境が妙に一致するのはおもしろい。経済と教育は現実密接な関係にあり、教育に金のはなしは関係ないという教師がいるとしたら、おかしな話。たしか、あの内村鑑三も理想を追究するために生きるにはお金は必要であると論じていた。

★もっとも創設以来の蓄積された経済力がある学校もあるので、学費と助成金だけでは判断できないところも多々ある。

★では、何が決定的に志望者が集まる要因なのだろうか。武蔵中学校、海城中学校、巣鴨中学校、城北中学校、麻布中学校、栄光学園中学校、筑波大学附属駒場中学校、サレジオ学院中学校、城北埼玉中学校の順に前年対比(100%以上)が高いが、よく見てみると、大学合格実績をはみ出た教育の特色を表現し、それが一定の口コミとして評判づくりがなされている学校が多い。埼玉エリアの場合は男子校自身が少ないので、まだまだ大学合格実績が中心的選択指標かもしれないが、東京と神奈川エリアにある上記の学校は、そのトガッタ特色が、多くの学校選択者に認知されている。つまり①~⑤以外の文化的あるいは芸術的あるいは思想的特色としての共同幻想ができあがっているのである。[本間 勇人 Gate of Honma Note

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