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2010年2月18日 (木)

思いを実現できる力 Jリーガー・前田遼一選手と母校・暁星サッカー部への期待

Jリーグの今期の得点王ランキングで現在トップを走っているのが、ジュビロ磐田の前田遼一選手。その得点能力に期待が寄せられ、ワールドカップが来年に迫った今年の日本代表チーム(岡田JAPAN)にも招集されている。この前田選手は、有名進学校でありながら、サッカーも全国レベルで活躍する暁星中・高の卒業生だ。

「ここでがんばって入学しておけば、6年間サッカーに集中できると思ったんです。勉強もちゃんとしたかったから、文武両道の暁星にしました」と、彼はかつて『進学レーダー』の取材に対して語ってくれたことがある。

当時、前田選手を指導し、現在も暁星のサッカー部監督を務める林義規先生は、このときの取材で彼について、「うちの部は朝練習があるんですが、彼は毎朝、6時15分には来てボールを蹴っていました。とにかく休まないし、熱心でしたね。勉強もきっちりして、成績も良かった。…」と話している。

暁星高サッカー部は前田選手が高2、高3の夏にインターハイ出場。慶應義塾大学への推薦が決まっていたが、Jリーグからの誘いを受け、高3の12月にジュビロ磐田入りを決意。

「Jリーグ選手になるのは、小学校のときからの夢でした。進学もしたくてぎりぎりまで迷いましたけど、どうせならとことんやってみようと決めました」と当時を振り返る。

高校在学時から注目され、U—18、U—19、U—20と年齢別の日本代表に選出。その後、何度か日本代表に招集されるが、怪我や不運で世界の第一線の舞台には出られなかった前田選手。しかし、日本人としては7年ぶりのJリーグ得点王獲得に向けて、いま活躍を続ける彼の姿は、28歳になった現在、もっとも輝いているように見える。

高校時代の林先生の言葉は、卒業してもよく覚えているという。

「お前たちは勉強もサッカーもがんばってきたんだから、自信をもてと言われました。最近思うのは、がんばれるというのも一つの才能だろうということ。中・高のクラブで覚えたことが、そんな考え方になっているのかもしれませんね」と前田選手は言う。

そうした彼の言葉は、サッカーや野球などのスポーツを続けてきて、いまは中学受験をめざす多くの小学生にとっての励みになることだろう。

こうしてOBの前田遼一選手が目立った活躍を見せる今年、冬の全国高校サッカー選手権大会の東京都予選で、母校・暁星高サッカー部も、現在(10月21日時点)までに、駿台学園、国学院大学久我山などの強豪を破り、Aブロックのベスト4まで勝ち進んでいる。あと二戦勝てば、東京代表として全国の舞台に立つことができる。

がんばれることも才能のひとつという考え方を身につけ、幼い頃からの思いを実現してきた前田選手。今年の暁星サッカー部にも、同じ思いでがんばってきた選手は多いに違いない。

本誌が発行後の11月28日の都大会A・Bブロック決勝で、東京代表チーム2校が確定する。暁星高サッカー部の健闘を願うとともに、OBである前田遼一選手のJリーグでの得点王獲得と、日本代表チームでのいっそうの活躍を期待したいと思う。

【初出:NettyLandかわら版2009年11月号】
(北 一成)

 

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前田遼一選手がインタビューに応えてくれている『進学レーダー』2003年2月号(みくに出版刊)。
本文の前田選手のコメントはすべてこのときのもの。

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2006年の第85回「全国高校サッカー選手権大会」に暁星は出場。今回出場権を勝ち取れれば、3年ぶり11回目の出場となる。

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