募集活動の新たな試み 2008市川・松戸 女子中学校見学バスツアー
中学受験を考えている子ども達や保護者にとって、学校選択はとても重要です。そんな学校選びをサポートする1つの機会が学校説明会です。
今回は中学入試が盛り上がってきている千葉エリアの女子校『国府台女子学院』『聖徳大学附属中学校』『和洋国府台女子中学校』の3校合同学校説明会を紹介しましょう。
2009年の入試を見据えた学校説明会が多く実施されている中で、この3校合同学校説明会は異彩を放っています。
この合同説明会は4年前の開始から参加者が増加の一途を辿っています。
それはこの3校が隣接していること、学校同士の結びつきが強いこと、3校全ての学校が「女子校」であること、そして何より「ツアー」であることが他の合同説明会と一線を画していることにあります。
今や千葉では女子校はこの3校のみとなっており、女子校を志願している子ども達や保護者にとっては、学校を選択するにあたり絶好の機会なのです。
学校見学バスツアーの流れ
国府台女子学院に集合するところからバスツアーは始まります。学校間の移動は全てバスで行われ、バスは和洋国府台女子中学校の専用バスであることも面白く、このあたりにも学校間の結びつきの強さが伺えます。バスに乗っている時間は少ないながらも、ちょっとしたバス旅行に出かけているような錯覚さえ覚えてしまいます。なぜなら、バスの中では次に立ち寄る学校の先生方が、さながらバスガイドのように地理や学校の説明をしてくれるからです。またその案内が非常に上手いので驚いてしまいます。2番目の訪問校である聖徳大学附属中学校では、実際に生徒が摂っている給食を頂くので食堂の雰囲気や食事の内容も見ることができるのが素晴らしい。昼食後、バスに乗り和洋国府台女子中学校へ向かい、同様に説明・見学が実施され14:30頃に解散となります。
バスツアー終了後、和洋国府台女子中学校から駅までのバスも用意され、帰りの交通についても気にする必要がありません。
個々の学校の特色ある説明
各校ではそれぞれ特色ある説明が行われていました。
国府台女子学院では、校風から伺える厳かな雰囲気の中で説明が始まり、平田史郎学院長先生自ら学校の説明を繰り広げられていました。女子校であることの有為性や中高一貫教育について、また子どもと学校の相性についてなど、学校選びに欠かせないポイントを突いたもので、参加者の方々も熱心に耳を傾けて話を聴いていたようです。授業の様子を見ても、子ども達が和気藹々としており、普段から活発な授業が行われている様子が伺えます。
聖徳大学附属中学校では、川並芳純校長の挨拶の後、全国でも上位の吹奏楽部による演奏と合唱を披露するなど、華やかなスタートとなりました。また、生徒による案内や食事の配膳など、実際に通う生徒と触れ合うことも多く、一部の参加者の方は生徒に直接学校のことについて聴いている風景も見られました。パワーポイントを使用した説明もテンポ良く、参加者の印象に残ったことでしょう。
和洋国府台女子中学校では、高橋邦昌校長により、女子教育や防犯対策、女性の役割についてなど、女子校ならではの女性にまつわる話が多く展開されました。学校の雰囲気もアットホームで、授業見学では「アジの解剖」をしている理科の実験風景や、ミシンで洋裁をしている風景も見ることができました。体験・発見を通して学ぶという学校のテーマがよく感じ取れるものでした。
「新たな募集活動」への反応
参加者は200名を超え、定員の上限に達したほどの見学バスツアー。夫婦で参加している方も多く見られました。募集当日に応募締切となってしまうほどの人気で、千葉エリアの受験が盛り上がっていることも納得できます。また企画内容も「ツアー」という色が強く、通常の合同説明会よりも新鮮味溢れ、参加者は充実した時間を過ごすことができたのではないでしょうか。
全ての説明会場で感じ取れたことでありますが、参加者が笑顔であるということが最も印象に残っています。学校説明会というと堅苦しいイメージがあり、難しい顔をしている参加者が多いように思いますが、この見学バスツアーではそのような参加者の顔を見ることはなく、むしろ笑顔で終始執り行われていました。明らかに競合する環境の3校であるにも関わらず、競合するのではなく協調することによって参加者が増し、そして比較されることでお互いの個性が更に色濃くなり、その独自性が参加者に伝わり、結果としてこのような協調活動が3校全てのPRにつながっていたのでしょう。全国的に見ると、ここまで協調した合同説明会はまだ少ないが、こうした取り組みは今後ますます増えていくことを期待するとともに、受験生や保護者にとっても有益な機会になると思います。
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